緑化システム事業とは、全国の遊休地・未利用地や新規造成地などに草花の種子を播いて美しい環境を創り出す事業で、その考え方にいくつかの特徴があります。 その特徴とは、@「草花を人為的に育てることを極力避け、自然界の法則や原理に従ってできる限り自然な状態で育てる」、すなわち自然に対する適合による緑化です。Aまた、花による修景効果を生みだすもとしては、コストが比較的低廉であるということです。 自然界では、共存・共生・競合・寄生等の法則や規律が存在し、この下にあらゆる生物が生活しています。 一方、人の保護の入る園芸の世界では決して適応し生存し得ない弱い個体でさえ立派に育つのです。緑化システム事業では、まず比較的強健な草花を選抜し、それらの種子を多数混在して播きます。種子の時から自然界の法則や原理に従わせるのです。こうして選抜された個体は、環境に順応し生育するものです。
緑化システム事業では草花を長期間、色彩豊かに開花させるために多種類の草花をシステマティックにブレンドして使用します。このブレンドした種子を「システムブレンド」を使用することによって、季節の変化にともない開花する草花(花色・草丈)が移り変わりますので、彩り豊かな、変化に富んだ美しい景観を創造することができるのです。「システムブレンド」は通年開化性が強く、一般に4〜6ヶ月間花を見ることができます。
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